全館空調で注文住宅が快適になる？仕組みやメリットも解説！

最近、注文住宅で流行っている全館空調。注文住宅を建てる際に全館空調を選ぶ方が多いですが、全館空調にはどのようなメリットがあるのでしょうか？本記事では、全館空調の仕組みやメリットを詳しく解説します。採用の際の注意点などについても解説しているため、マイホームを建てようと考えている方はぜひ参考にしてください。

全館空調とはどんな仕組みなのか

全館空調とは、従来のお部屋ごとにエアコンを設置するのではなく、家全体の空調を1つのエアコンなどで一括管理する空調システムです。リビングや寝室に限らず廊下やキッチン、お風呂まで家全体を同じ温度にできるため、寒い冬や暑い夏でも部屋間の移動にストレスを感じません。

全館空調を採用するメリットとは

全館空調を採用するメリットを紹介します。さまざまなハウスメーカーで取り入れられていることからも考えられるように全館空調にはさまざまなメリットが存在します。

家中の室温を均一な状態に保てる

全館空調システムを採用する最大のメリットは、家中の室温を均一な状態に保てることです。あまりピンと来ない方もいるかと思いますが、家中の室温を均一な状態に保てるということは、暑い夏や寒い冬の日でも朝起きた瞬間から家を出るまでずっと快適な状態でストレスなく過ごせるということです。

寒い冬に布団から出たくなく、布団の中で無駄な時間を過ごしてしまったという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか？全館空調システムを採用すると寝る前だけでなく、起きた瞬間から室温が適切な状態に保たれているため、寒くて布団から出られないというストレスから解放されます。

また、家中の室温を均一な状態へ保てることで、冬に温度差が原因で発生するヒートショックという心臓・血管の疾患の発生を予防することもできます。全館空調システムは絶対にないと生活できないというものではありませんが、あると生活の質が格段に向上することは間違いないといえるでしょう。

室内の空気が常に清潔

全館空調システムの採用には、家中の空気が清潔に保てるというメリットも存在します。

全館空調システムと聞くと室温を管理するシステムと考える方が多いですが、たいていの全館空調システムには室温の管理だけでなく空気の循環機能やフィルターが搭載されているため、冷暖房をかけるだけでなく空気清浄機のような役割も任せることができます。

気管支が弱く花粉やPM2.5といった空気汚染が気になる方には、全館換気システムは大変便利な存在です。

全館空調を採用する際の注意点

最後に全館空調を採用する際の注意点をまとめて紹介します。全館空調は今流行っていることもあり、ハウスメーカーからも導入を勧められるケースが多いですが、実はデメリットも存在しています。

そのため何も考えずに全館空調システムを採用してしまうと、マイホームが完成した後で後悔することになるかもしれません。採用するか迷っているという方は決定する前にぜひ注意点を参考にしてください。

導入費用が高い

1つ目の注意点は、導入費用が高いことです。全館空調システムは戸建て住宅の内、自分の必要な部屋だけにエアコンを設置するよりも費用がかかるといわれています。そのため注文住宅の場合、導入しないケースに比べて数十万円から数百万円ほど多くの初期費用がかかってしまいます。

もしもマイホームを建てるための費用に余り余裕がなく、初期費用をできるだけ節約したいと考えているのであれば、導入するかは慎重に考えることがおすすめです。

気密性・断熱性が低いと無意味

2つ目の注意点は、気密性・断熱性が低いと無意味になってしまうこと、電気代がとんでもなく高額になってしまうことです。全館空調システムは基本的に1台のエアコンなどで自宅全体の空調を調整するため、住宅自体の気密性・断熱性が低いと室温の調整が難しくなってしまいます。

最近の住宅ではあまりありませんが、性能があまりにも低いと全体空調システムでは室温を調整しきれない可能性すらあります。全館空調システムと住宅の気密性・断熱性はひとまとめに考え、導入するなら各種性能も高めるようにしましょう。

個別の温度調整が苦手

3つ目の注意点は、個別での温度調整が苦手なことです。全館空調システムは、1つのシステムで、一括でお家全体の室温を管理するシステムです。1つのシステムでお家を丸ごとカバーできるのはとても便利で簡単ですが、全体を管理することを得意としている分、部屋ごとに室温を調整するのは苦手という特徴があります。

システムによっては、そもそも個別に調整すること自体が不可能なケースも珍しくないため、導入する際は個別に調整ができなくても問題ないかよく考えてから決めるようにしましょう。

人によっては無駄に電気代がかかる

家が広く普段は使わないお部屋がある場合には、そのお部屋も含めて空調が管理されてしまうため、人によっては電気代が高くつくケースがあるようです。基本的に家族みんなリビングで過ごす時間が長いという方や子どもがおらず戸建てに夫婦だけで住む場合は導入前に電気代のことをよく確認した方がよいでしょう。

まとめ

本記事では、全館空調の仕組みやメリットについて詳しく解説しました。いかがだったでしょうか？全館空調システムを導入すると家中の室温を均一な状態に保てるため、暑い夏でも寒い冬でも快適に過ごせるようになります。

住宅の気密性や断熱性を同時に高めていたら電気代が以上に高くなることもないため、コロナなどの影響により自宅で過ごす時間が増えた、自宅で働いているという方に最適です。マイホームを建てる際は、ぜひ全館空調システムの導入も検討してみてください。本記事がマイホームを建てようと考えている際に、お役に立てれば幸いです。

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